弥生人の主食ー赤米は白米より栄養価が高い!

弥生人は長生き?

弥生時代の日本人について、中国の歴史書「魏志倭人伝」には「倭人(古代日本人) は大変長生きである」という記述が残っています。弥生時代の日本人は、現代の私たちが思っているよりも、健康で長生きだったのかもしれません。そこには現代の私たちが学ぶべき健康への秘訣が隠されています。

主食は赤米

弥生時代に主食となっていたのは、種皮に赤い色がついた赤米です。赤飯のルーツとされるこの赤米を、弥生人は土器で炊いたり蒸したりして食べていました。赤米は現代の私たちが食べている白米と比べて、食物繊維約8倍、カルシウム約4倍、マグネシウム約4倍、カリウム約3倍、ビタミンB1約4倍もの栄養成分が含まれ、圧倒的に栄養価が高いのです。

赤色はポリフェノール

赤米にとって最も特徴的なものが、その赤色と渋みです。米ぬかの部分にタンニンという成分を含まれていて、それが赤色と渋みの素なのです。タンニンはポリフェノールの一種で、赤ワインやチョコレートに含まれるものとして知られています。タンニンには体内の活性酸素を抑制する効果があり。それによって、血糖値の改善、血圧の低下、コレステロール値の低下など、生活習慣病の予防や改善を期待できる成分なのです。

デメリットは消化の悪さ

タンニンの色味は歯の着色汚れに対して不安がありますが、液体ではないのであまり神経質にならなくても大丈夫なようです。それよりも気になるデメリットは消化が悪いという点です。味に渋みがある上に、皮が固くパサパサしているので、それだけだと正直食べにくい食材です。そのためオススメしたいのが白米と混ぜて炊く方法です。これだと白米にも赤い色がうつり、全体的にほんのり赤くなる感じで色合いもきれいになります。赤米は古代米として現代でも手に入れることはでき、健康食として取り入れたい食材なのです。

   

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