休肝日って、本当に必要なの?

休肝日は週に2日いる?

最近は肝臓を休ませるためには「休肝日」は週に2日と言われています。とはいっても、「それほど暴飲していないのに2日も休肝日が必要?」と疑問を感じる人もいるでしょう。日本人は週に1日の休肝日でも、2日したのと同じような効果を得ている場合もあるのです。

昼間に飲まないのであれば・・・

海外では日本と事情が違うことがあります。それは、アメリカ人やヨーロッパ人は昼間からワインやビールを飲む人も多いということ。昼間も飲んだ場合は、1日だけの休肝日では肝臓を休ませる時間が48時間を超えません。しかし、昼間にお酒を飲む習慣がない多くの日本人にとっては、前日の夜に飲酒をして、休肝日をはさんで、その次の日の夜に飲むというサイクルであれば、たとえ1日の休肝日であっても、肝臓を48時間ていど休ませられるのです。

肝臓の分解処理は時間がかかる

思っている以上に肝臓のアルコール処理は時間がかかります。感覚的に酔っていることと、身体からお酒が抜けているかは全く別問題です。アルコールが抜けるまでの時間は、前述のアルコール処理能力と関係あります。体重1kgあたり1時間で純アルコール約0.1g、つまり体重40kgで1時間に4g、体重80kgで1時間に8gです。(純アルコール量は「飲酒量(ml) × 度数 × 0.8」で計算し、度数は例えば5度もしくは5%の場合は0.05となります。)

週1日の休肝日が良いかも

ちなみに、体重40kgの場合でも10時間でビール1000ml、日本酒2合ほどは処理してくれます。その程度であれば、休肝日をもうけなくても肝臓に負担をかけ過ぎることはないかもしれません。しかし、こうした事をいちいち計算するよりは、週1回はお酒を飲まずに肝臓を休ませると決めた方が、面倒がない上に健康にも良いかもしれません。

    

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