「アフリカの人は目が悪い!」・・・ってホント?

「アフリカの人は目が良い」は間違い?

アフリカの人は目が良いと思っている人は多いでしょうが、必ずしもそうではないようです。タンザニア人と日本人の目を調べて比較したところ、タンザニア人は子どもの視力は日本の子どもに比べて格段に良かったのですが、大人では視力が極端に低下したり、早い段階で老眼や白内障を発症している割合が高かったのです。

原因は紫外線

この原因は紫外線だと言われています。太陽から注がれる紫外線量は赤道から近い方が多く、タンザニアの紫外線量は日本の2倍近くにもなるのです。紫外線は以前から白内障の原因の1つと言われてきましたが、最近では老眼の早期発症にも関係していると指摘されています。実際に各国の緯度と老眼発症年齢の関係を調べたところ、紫外線の弱い地域ほど老眼発症年齢は遅く、紫外線の強い地域では早い年代で老眼を発症していると調査結果が出ています。

これからは日本でも問題に

世界全体の紫外線量が増えている現状では、紫外線対策を怠ればこれからの日本でもさまざまな目の障害に見舞われる可能性が高まります。特に、強い近視の人や喫煙者はもともと白内障になりやすいので、こうした人は強い紫外線を浴びると老眼や白内障が進行しやすいリスクがあると知っておきましょう。

今からでもケアを

目の中の水晶体には酸化ストレスに対する抗酸化物質がありますが、年をとるにつれてその物質が減っていきます。そのため、若い頃は紫外線を浴びても酸化を還元する力がありますが、高齢になると酸化物質がたまって白内障が進行しやすいのです。子どもの頃にたくさん紫外線を浴びてしまったと気に病むよりも、年齢を重ねてからが大切です。年齢を重ねたら手遅れと言うことではなく、気づいた時からすぐに紫外線対策を始めることが大切なのです。

    

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