でも、噛みすぎは・・・不健康の源!


通常は1日に20分

噛むことは健康に良いですが、「噛みすぎ」は不健康の源になります。上下の歯が触れあっている時が多いように感じている人も多いようですが、通常は1〜2mm上下のすき間ができています。実際に歯が触れ合うのは食べる時だけで、実は時間にして1日あたり20分ほどにしか過ぎません。

長時間かみ続けてしまうと・・・

人は力を出すときに歯を噛み締めるので、集中している時などに無意識のうちに長時間かみ続けてしまう癖がある人がいます。日本人の4人に1人はこうしたかみ続け癖があると言われています。こうした癖(歯列接触癖)は全身の不調を招くことになります。かみ続け癖があると口を閉じる筋肉が過度に鍛えられ、筋肉や神経の疲労を引き起こしてバランスを崩します。筋肉の緊張がこめかみや肩の筋肉に伝わり、頭痛、肩こり、首の痛みという症状がでるのです。

唾液が出すぎると

他にも、噛むことは唾液が出るスイッチでもあります。かみ続け癖があると唾液がたくさん出て、この唾液量が多く出すぎてしまうと唾液を飲む回数が増えます。その際に一緒に空気も飲み込み、それが体内ではガスになり、おならやゲップが増えてしまうのです。自覚しにくいので厄介ですが、まずはふとした時に無意識に歯を噛み締めていないか気にしてみましょう。

口の筋肉を鍛える

そうした癖があると気づいた場合は、口の筋肉を鍛えるトレーニングを試しましょう。口を横に広げるようにして「き〜」と5秒間、首の筋肉を意識しながら「れ〜」と5秒間、下唇を下げるようにして「い〜」と5秒間、朝晩1回ずつで十分です。癖の大きな要因のひとつがストレスです。ストレスがあると身体の防衛本能として交感神経が働き、歯をかみ続けてしまうことがあります。そうした元々の原因を探って、それを取り除くようにすることも大切です。

    

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