疲労回復のために・・・「快眠のすすめ」

不眠の原因

夏バテによる疲れを解消するには、しっかり眠ることが必要です。しかし、まだ暑くて寝付きにくい、熟睡できないという状態もあるでしょう。夏の不眠の大きな原因のひとつは体温調節がうまくいっていないことです。夏は外気温が高いために、身体の中の熱を逃がしにくくなっているのです。

夜に身体から熱を逃がす

体内温度は朝の起床前から徐々に上昇して活動に備えます。そして昼は体温が上がり、夜になると日中に生じた熱を体外に逃がして体温を下げて、脳や身体を休息環境に導きます。それによって眠気が生じやすくなり、睡眠リズムを作るので、体内に熱を逃がすことがとても大切です。効果的な方法は汗をかくことと身体を冷やすことですが、方法を間違えると逆効果になるので注意が必要です。

2つの重要ポイント

手足を冷やしてしまうと末梢神経が収縮して、身体の外に放熱できにくくなり、深部体温が下がりづらくなります。血管が表面を走っている首の横や脇の下を冷やすと、血液がすぐに冷やされて体温を効率的に下げやすくなるのです。そして、汗をかくのにオススメしたいのが入浴です。夏は暑いからシャワーですます人が多いのですが、無理せず汗をかける上に、深部体温を上昇させて、その反動で寝る前に体温を下げやすくなるので、入浴した方が良いのです。

照明も大切

体温を下げる以外に睡眠に大きく影響を与えているのが、寝る直前に浴びる照明です。目の中には体内時計と直結している光感受性の細胞があり、目から入る光を受け取って体内リズムを変化させるのです。朝日のように青白い短波長を多く含む光に敏感に反応するため、夜に青白い照明を浴びると体内リズムがずれて睡眠に悪影響を与えるのです。睡眠の質を上げるためには、寝る30分以上前から室内照明をオレンジ色など暖かみのある光に変えましょう。

   

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