夏によく考えよう 「アレルギー減感作療法」
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ふだん春先の花粉症の時期にならないと、あまり鼻を意識することはないですが、8月7日は鼻の日です。「は(8)な(7)」の語呂合わせで決められたのですが、実は一見季節外れのこの時期に、鼻について意識するのは大切なのです。花粉症の症状がひどい人は、この時期に減感作療法についてよく知っておきましょう。
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減感作療法とは、アレルギー原因となる物質のエキスをわずかな量から、徐々に量を増加させながら皮下注射する治療法です。身体をアレルギー物質に少しずつ慣れさせることで過剰な免疫反応を弱めて、症状を起こりにくくするものです。薬物療法が対処療法であるのに対して、減感作療法は体質改善をして根本的に治そうとするものです。減感作療法によって7〜8割の患者さんが自覚症状を改善し、抗アレルギー薬などの薬を減量ないし中止出来ています。
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治療を開始してから数ヶ月の期間は週1回のペースで、徐々に増量して注射をします。そして一定の注射回数で副作用が無かった場合は、徐々に2週に1回、4週に1回と間隔を空けていきます。早い人では開始してから2か月くらいで治療効果が現れ始めるようです。この治療はスギ花粉の飛散が始まる3か月以上前から開始することが必要で、アレルギーの強い時期は始められません。つまり、この治療を始められるのは6月〜11月の間となるので、夏にしっかり考える必要があるのです。
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「毎週のように通院する時間は取れない」という人にオススメは「舌下免疫療法」です。初回の投与は医療機関で実施しますが、強い副作用が出ないようであれば、その後は自宅での錠剤服用になるので、医療機関に出向く回数は少なくてすみます。この療法は日本では2000年頃から治療法が試みられるようになるくらい新しいのですが、最近になって保険適用になったので、以前に比べてかなり治療を受けやすくなっています。
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