「夏を感じる匂い」第1位…蚊取り線香


夏に気になる「蚊」

あるアンケートで「夏を感じる匂い」を聞いたところ、第1位は「蚊取り線香」の匂いが選ばれたそうです。最近では、デング熱やジカ熱など蚊を媒介とした感染症の危険も言われています。その媒介となる蚊であるヒトスジシマカは日本のほとんどの地域に生息しているので、蚊に対して今まで以上に注意する必要が高まっています。

蚊に刺されやすい人は

不思議なことに、同じ場所に居ても、蚊に刺される人と刺されない人がいます。蚊に刺されやすい人は蚊が寄ってくる要因を備えているという場合が多くあります。蚊が寄ってくる要因は3つ、二酸化炭素・汗・体温です。

例えば、次のような人が刺されやすいようです。
【肥満の人】
肥満の人は汗をかきやすく、肺がお腹で圧迫されて呼吸数が多くなり、その分二酸化炭素を発しやすくなります。身体の表面積が広いのも一因です。
【飲酒した人】
お酒を飲むと皮膚の血管が拡張して体温が上昇し、さらに汗をかきやすくなるので、蚊に刺されやすくなります。
【子供】
子供は体温が高く、代謝がさかんで汗をかきやすいからです。

予防策としては蚊に刺されないようにするのが一番です。蚊がいそうなヤブや木陰などでは、長袖と長ズボンを着用して、素足でのサンダル履きは避けましょう。もちろん、虫よけスプレーも汗で流れると効果が薄れるのでこまめに使う必要があります。

水たまりに注意

一番の発生源は身近にある小さな水たまりです。蚊はスプーン1杯ほどの水があれば、そこに卵を産みつけて新しい命を産みだせます。生まれてから成虫になるまでに2週間ほどかかります。ボウフラ(蚊の幼虫)の時は水中にいるので、その間に水たまりをなくせば蚊は発生しないので、1週間ごとに水たまりをしっかり排除しましょう。

    

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