気づかない所や時にも浴びている…紫外線


曇りの日も注意

夏に気になる光と言えば、もちろん紫外線でしょう。晴れて天気のいい日には自然と紫外線への注意も高まりますが、気をつけたいのが天気の悪い日です。曇りの日でも晴れた日の50〜80%程度は紫外線が注いでいるのです。

反射やすき間に注意

紫外線は床や壁に反射するので、家の中でも外の半分量ほどは紫外線を浴びていることも知っておきましょう。そして、紫外線は地面にあたっても反射します。特にアスファルトは芝生や土の2倍も反射するので、都心では紫外線をより浴びやすい環境にあるのです。また、布と肌が30cm以上離れると斜めから紫外線が入り、紫外線のカット率は40%にダウンするので、日傘などはきちんと体に近づけてさすのが大切です。

目に対する紫外線も…

紫外線ケアであまり気にされていないのが、目に対する紫外線です。紫外線は気づかないうちに目にダメージを与えています。目に対する紫外線は強く当たる時間も違ってくるため、特に意識してケアをする必要があるのです。日中よりも朝や夕方の方が約2倍も多く紫外線を浴びる危険性が高くなります。それには、視線の角度が影響しています。歩いている時の目の角度はだいたい下方に15度くらいのことが多く、それに対して一番被曝量が多くなるのは、太陽高度が40度くらいの時、つまり、昼間よりも太陽位置が低い朝方や夕方の方が紫外線を浴びやすくなるのです。

眼精疾患にもつながる

一時的なトラブルだけでなく後年に眼精疾患を招くこともあるので、若いうちから気をつけましょう。一時的なトラブルで挙げられる例が、紫外線で角膜が炎症する角膜炎です。目が痛い・充血する・涙が出る・違和感があるといった症状があります。そして、後年になると出てくるのが白内障です。水晶体が濁って視力が落ち、失明することもある疾患です。紫外線が危険因子のひとつで、紫外線量の多い地帯では発生頻度が高いという調査報告があります。

   

マガジン表紙へ