毎日見ているとその差が分かる!〜尿と便〜


健康のバロメーター

毎日自分の状態を気にしていると、それが変わった時には体調の変化(差)を感じることができます。特に大切なのが毎日のトイレでの健康チェックです。自分から出たものなのに、ついつい汚いものとしてそのまま流してしまいがちですが、尿と便は大切な健康のバロメーターなのです。

尿をチェック

【尿の量】
水分をたくさん摂っていると量は増えますが、そうでないのに尿量が多い場合は、尿崩症などのホルモン異常や腎不全の可能性があります。また、尿量の多さに加えて喉もしょっちゅう渇くようならば、糖尿病や慢性腎盂炎の可能性があります。逆に、1日に排泄する尿量が極端に少ない場合は、尿毒症や急性腎炎などの可能性があります。
【尿の色】
赤っぽい場合は、腎炎や腎盂腎炎、尿路結石などが考えられます。黄褐色の場合は、肝炎など肝臓病の可能性があります。白く濁っている場合は、尿道炎や腎盂腎炎などの疑いがあります。また、まっ黄色の尿が出ることがありますが、ビタミンサプリメントを飲んでいる場合は心配しなくて大丈夫です。

便をチェック

【便の量】
1日あたりバナナ1〜2本分(250g)が目安量です。その他、硬さ、重さ、匂いなどもチェック事項です。硬さは、ほどよく軟らかく、重さは、水の中でポッカリ浮くほど、匂いは、鼻をつく臭さがないことが大切です。
【便の色】
色が「茶褐色」であれば、善玉菌が優勢で健康です。注意したい色は「」で、黒に近いほど腸内で悪玉菌が多くなっています。ただし、黒色の食べ物を大量に摂って1日だけ出た場合は大丈夫です。その他注意すべき色は「赤色」と「灰白色」です。赤い色は大腸や肛門などで出血の恐れがあり、痔や大腸ガンの疑いがあります。灰白色は胆汁が分泌されておらず、肝臓、胆のう、すい臓に障害の恐れがあります。

    

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