鼻のむずむず…花粉症それとも寒暖差?


花粉対策の盲点

冬から春にかけてのむずむずと言えば、なんと言っても花粉症からくる鼻のむずむずです。花粉症のつらい症状をなるべく軽く済ますためには、日常生活の細やかなケアが大切です。花粉症の人は個々人で色々と対策をたてているでしょうが、意外な盲点もあります。それが服装です。

服装で対策

まずは、家に入る前に衣類についた花粉を払い落とすことが大切です。そして、衣類の素材には要注意です。衣類にウールは厳禁です。ポリエステルなど花粉が付着しにくい素材を選びましょう。バックも布素材やファー素材は避け、ビニール製など花粉が付着しにくく、簡単に落とせるものにしましょう。そして、小物で防御しましょう。帽子は、髪の毛などをまとめて入れて花粉がつかないように出来ますし、マフラーは花粉が首から侵入するのを防げます。

原因は花粉で無く、寒暖差かも?

この時期に鼻水や咳が出ると、花粉症で無い人も「ついに花粉症になったか」と思ってしまいがちですが…それは早合点かもしれません。この時期に見受けられるアレルギーで、「寒暖差アレルギー」と呼ばれるものがあります。文字通り、短い時間の急激な変化によって鼻炎が起き、透明な鼻水が出るという症状です。昼と夜の寒暖差がある場合に起こりやすいので、寒暖差の激しい春先に多くみられるのです。

自律神経の適応は7度差まで

気温の変化に伴って自律神経が影響を受け、鼻の細い血管が収縮したり拡張したりすることで、鼻の粘膜にダメージを及ぼすためと考えられています。自律神経には体温調節の役目があり、寒い時には血管を縮めて体温を逃がさないようにし、逆に暑い時は血管を広げて、温度差に体を適応させる役割を果たしているのです。しかし、その自律神経がスムーズに適応できる範囲は寒暖差が7度までと言われており、それ以上になると対応できなくなり、体に不調が現れてしまいます。

    

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