これには体内の自律神経の働きが関係しています。寒い冬の間は、身体の中の熱の放出を防ぐために交感神経が優位に働きます。すると、体内の血流は内臓中心に回り、手足などの末端にはあまり血液が送られない仕組みになっています。春になると副交感神経が優位に働くようになり、身体のすみずみまで血流が回り、頭皮の方も血流が良くなります。すると頭皮がムズムズしやすくなるのです。無意識のうちに頭をかきむしって、頭皮を傷つけてしまいがちなので注意しましょう。

頭皮がかゆくなるのは自律神経の影響だけではありません。肌の乾燥というと、表面の肌乾燥を思い描く人が多いですが、乾燥は身体の様々なところに対して色々と影響がでます。自分では乾燥肌で無いと思っている男性の中には、実際は乾燥肌という人がかなりいて、特に注意した方がよいのは頭皮の乾燥なのです。頭皮の乾燥は薄毛や抜け毛の大きな原因のひとつなのです。乾燥が気になる場合は洗浄力の弱いものを使って、やわらかく頭皮をもみ洗いしましょう。

原因が良く分からないかゆみが続く場合は、皮膚科など専門医を受診することが大切です。意外にも内臓疾患で、肌にかゆみがでる場合もあるので、素人判断は危険です。例えば、糖尿病では合併症の１つとしてかゆみが起こり、肝硬変や慢性腎不全などでもかゆみが起こることがあります。さらには、薬や食べ物のアレルギーという可能性もあるからです。

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