頭痛は…対処を間違えると大変!


頭痛タイプ「緊張型頭痛」

頭痛は大きく分けて3つのタイプに分けられます。適切な対処法が大きく違うので、自分の痛みがどのタイプなのかをしっかりと見極めることが大切です。頭痛のタイプの1つ目が「緊張型頭痛」です。まるで、頭に巻いたバンドで締め付けられるようなギューッとした痛みが特徴で、両側の側頭部が締め付けられます。

2つめ「片頭痛」

2つ目の頭痛はズキンズキンと脈打つような痛みが特徴の「片頭痛」です。吐き気がひどい、天気の悪い日に必ず痛む、頭痛の前に奇妙な光が見えるなどの症状がある場合はこのタイプの頭痛を疑いましょう。この片頭痛と1つ目の緊張型頭痛とは、頭痛が起こるメカニズムも違うし、治療薬や対処法も違います。しかし、はっきり区別することが難しい場合も多くあるのです。

薬で紛らわすのは危険

原因がはっきりしないまま日常的な頭痛を市販薬で紛らわしていると、かえって頭痛がひどくなってしまうことがあります。「薬物乱用頭痛」と呼ばれ、こうした状態になってしまうと、脳は通常なら反応しない些細な刺激にも過剰に反応して痛みを感じ取ってしまうのです。鎮痛薬を使用する大前提は、今ある痛みを和らげることにあります。数日間飲んでも痛みを取り除けなければ、なるべく頭痛症状の経験と知識が豊富な医師に相談しましょう。

命の危険がある頭痛

3つめのタイプは、くも膜下出血や脳腫瘍の前兆かもしれない頭痛です。緊張型頭痛や片頭痛では死にませんが、くも膜下出血や脳腫瘍では命の危険が及びます。くも膜下出血は血管に出来た脳動脈瘤に血液が溜まり、風船が破裂するように出血します。多くは昏睡状態になりますが、軽傷の場合は歩いて来院し、検査で出血が分かることもあります。脳腫瘍も、朝に吐き気をともなう頭痛がおきやすくなります。こうした異変を感じた場合には、早急に医療機関を受診しましょう。

   

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