冬にノロとインフルが流行するのは、なぜ?


冬になると流行するノロとインフル

冬になると感染症が色々と流行します。特に気をつけたい感染症がノロウイルスに代表される感染性胃腸炎とインフルエンザです。こうした感染症が冬に流行しやすいのは何故なのでしょうか?それには大きく3つの理由があげられます。

その3つの理由

◇ウイルスが強くなる
ウイルスは低温で低湿度の状態を好むので、冬になると夏より長く生存できるようになる上、感染力も強まります。

◇飛沫感染の範囲が広がる
空気が乾燥することによって、咳やくしゃみの飛沫が小さくなり、飛沫に乗ったウイルスがより遠くまで飛ぶようになります。つまり、一度の咳やくしゃみによる感染範囲が広くなるのです。

◇人の免疫力が低下する
外気の乾燥によって人の体内も乾燥しやすくなり、ノドや気管支が乾いていると、ウイルスの侵入を防いでいる粘膜も乾いて傷みやすくなります。そのことで、ウイルスが体内に侵入しやすくなり、ウイルスに感染しやすくもなります。さらに、気温が下がっていると体温が低くなりがちで、そうした状態では、人の免疫力はより低下しているのです。

手洗いが大切

感染症から身を守るために一番大切なのは、やはり手洗いです。病気を引き起こす感染症の多くは、手を介して体内に侵入します。冬は様々な場所に病原体が付いている上、人は自分が思っている以上に無意識に自分の顔を触っています。特に気をつけたいのが予防接種をした人です。インフルエンザはワクチンを打っても、インフルエンザにかかる可能性があります。特に、乳幼児の発病防止率は2〜4割ほどしかありません。しかし、予防接種を受けていると、つい手洗いなどがおろそかになりがちで、かえってインフルエンザにかかる危険性が高くなるのです。

   

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