慢性的なコリの原因?! ー「筋膜」ー


コリの原因は筋肉ではなく…

デスクワークの多い仕事をしていると、慢性的な首や肩のコリに悩まされている人は多いでしょう。ストレッチやマッサージをして筋肉をほぐしても、またすぐにコリが出てしまって首や肩のコリが解消されない・・・。そのような慢性的なコリの悩みの原因は、実は筋肉にはなく、「筋膜」にあるのかもしれません。

筋膜とは

あまり聞き慣れない部位ですが、筋膜は体中に張り巡らされています。「筋膜」とは、全身の筋肉をくまなく覆っていて、筋繊維の1本1本までもカバーしている薄い膜のことを指します。筋肉は数千から数万本の筋繊維で作られているので、それらの筋繊維がばらばらにならないように束ねているのが筋膜なのです。つまり、筋膜がないと筋肉はまとまらず、筋肉をうまく収縮できないので力を出せなくなります。筋膜は、筋肉の形を保って自在に伸び縮みするのを助ける重要な存在なのです。

よじれたり、硬くなったり

そして、筋膜はよじれたり硬くなったりします。そうした筋膜のよじれや硬直が、なかなか改善しない身体のコリや痛みの発生源ではないかとして、最近とても注目を集めているのです。筋膜が癒着してシワになってしまうと、中身の筋肉がほぐれてもまたすぐにコリを感じてしまいます。筋肉の入れ物の役割を果たしている筋膜に何らかの歪みがあれば、中身である筋肉も歪んだ形になってしまうのです。

慢性化しやすい

筋膜がシワになってしまうと、筋肉以上に慢性化してしまいやすくなります。筋肉が硬くこった状態を繰り返し起こすと、筋膜も同じように硬くなったりします。そして、硬くなった筋肉だけをほぐしても、筋膜はほぐれないままになってしまうからです。筋膜が癒着して硬くなっていると筋肉を通してコリを感じますが、それだけではなく、筋肉の動きも悪くなるので、筋肉そのものの力が出なかったりもするのです。

   

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