11月から増える「やけど」に注意!


11月は「やけど予防月間」

やけどによるケガは、大人よりも子供の方が圧倒的に多く、やけどの事故を年代別で調べたところ、0〜9歳の子供が半数近くを占めています。そして、その9割近くが家庭内で事故が起こっています。台所で調理中の鍋やストーブなど、大人でも注意すべきものは勿論ですが、大人ではそれほど注意しないものにも危険は潜んでいます。例えば、電気ポットや電気炊飯器などの水蒸気が出る部位でのやけどはよく起こりえます。コーヒーや紅茶などの飲み物だけでさえ、やけどの原因になるのです。

子どもは重症化しやすい

子供のやけどは9割が入院や通院が必要であったというデータもあり、重症化しやすいといえます。子供は皮膚が薄くて深いやけどになりやすく、やけど範囲が広いとショック状態になり、命の危険にもなりかねません。子供がやけどをした時は、周囲で素人判断するのではなく、病院で治療してもらいましょう。

湯たんぽで低温やけど

エコ暖房として最近人気あるのが「湯たんぽ」です。ただし、低温やけどの危険に注意が必要です。体温より少し高い熱が数時間作用して起こるものを、低温やけどといいます。44度という低い熱でも6時間以上表皮に作用すると、やけどを起こすことが分かっています。1度上がるごとに皮膚が損傷される時間は半分に短縮されるので、46度の熱源では1時間半でやけどを起こします。この程度の温度では熱さや痛みを感じないので、皮膚の損傷が深い部分にまで至るケースもあり得ます。

特に足は注意

足は知覚が鈍くて血行が悪いために、低温やけどを起こしやすい部位です。寝る時に湯たんぽを足元にいれて、くっつけたままで熟睡してしまって、やけどに至るケースが多くなっています。湯たんぽは寝る前にフトンの中を温めるだけにしておいた方が安全でしょう。低温やけどをした場合は水で冷やしても良くならないので、すぐに病院で診察してもらいましょう。

    

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