11月には…「いい歯」と「いい歯ぐき」


11月には歯のケア

11月8日は「いい歯の日」、11月8日と9日は「いい歯ぐきの日」。11月は歯のケアについて考えるいい機会です。1日の中で歯のケアが大切な時間帯は夕食後です。夕食後に歯磨きや口すすぎをしないと、翌朝には虫歯菌が30倍になります。口の中の細菌を洗い流してくれる唾液は、就寝中は分泌量がとても減り、虫歯菌が増えるからです。

意外と出来ていない歯みがき習慣

夕食後の歯磨きをしていない人は実は多いのです。就寝前の歯磨き習慣を調査したところ、女性は約90%近くの人が行なっていましたが、男性は全体として割合が低く、特に45〜54歳ではたった40%という驚きの数字でした。こうした歯のケアへの関心の薄さの影響は、歯周病の割合の多さにあらわれます。40代では4人に1人、50代では3人に1人が歯周病にかかっているのです。

あなどれない歯周病

歯周病菌に感染すると、1〜2週間で歯肉が腫れるなどの軽度の炎症が起きます。それを放置しておくと、歯を支える骨が溶け始めて歯周炎に進行します。その悪影響は口の中だけにとどまりません。炎症したところから、歯周病菌やその毒素が血流にのって運ばれるため、全身に影響を及ぼします。特に歯周病と影響が高いと言われているのが糖尿病です。糖尿病患者は2.6倍も歯周病を発症するリスクが高いのです。その反対に、歯周病があると糖尿病にも悪影響を与えます。

歯周病の影響は全身に

歯周病に関係する病気としては、例えば高血圧や高脂血症なども挙げられます。さらには、脳梗塞や心筋梗塞などの血管疾患や、骨粗しょう症や関節炎などにも影響しています。病気に関することだけでなく、日常的なことにも影響があります。ストレスが多いと歯周病になりやすいと言われ、例えば毎日怒っている人は、時々しか怒らない人に比べて1.5倍も歯周病になりやすいのです。

   

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