腸だけでなく、色々な病気と関わり 「腸内細菌」
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おなかの不調の元凶となるのは、腸内の悪玉菌です。悪玉菌は腐敗物を出し、老化を進めてしまいます。その悪玉菌に対抗してくれるのが善玉菌です。悪玉菌と善玉菌は、腸内でつねに勢力争いをしています。腸の健康のためには、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことが大切です。
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腸内細菌は腸管の細胞とともに複雑な腸内生態系を作り、免疫系や神経系、ホルモン産生などにも関わっています。もはや、1つの臓器のようだと言われるほどなのです。腸内細菌のバランスの乱れは大腸炎や大腸がんなどの腸の病気に関わってきます。それだけにとどまらず、肥満やアレルギー、肝臓がん、糖尿病、動脈硬化症などにも関わることが分かってきました。腸内細菌を良いバランスにすることが病気予防につながるのです。
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乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、ヨーグルトや発酵食品などに多くなっています。さらに、腸内で善玉菌のエサになる食品にはオリゴ糖や食物繊維があります。様々なものがあるので、色々と試してみて、自分の腸と相性の良いものを見つけましょう。最初の数日間は腸内細菌が変わる途中段階なので、お腹がゴロゴロすることもあります。続けるうちに安定していくので、まずは1〜2週間は続けてみましょう。
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腸内環境の善し悪しを普段から把握するには、便の状態をよく見ることです。排便の回数や形、臭いなどの状態が良い方向に変化したら、腸内環境が良くなった証拠です。ただし臭いは強いからと言って、必ずしも腸内環境が悪いとは言えません。例えば、過剰な免疫反応を抑える酪酸という善玉菌は、ギンナンと同じような臭い成分です。ただし、卵が腐ったような臭いは悪玉菌による腐敗臭なので注意しましょう。
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