ピンクリボン月間の前に考えよう 「乳がん検診」


ピンクリボン

10月になるとピンクリボンを見かけませんか?これは乳がん予防のシンボルなのです。米国では1980年代から10月を乳がん月間として予防に努めてきました。それを見習って日本でも2000年ころから、10月に様々なイベントや講演会が行なわれます。これを機会にぜひ健康診断をしてみましょう。

増加する乳がん患者数

乳がんにかかる日本人の数はかなり増加傾向にあり、罹患率は14人に1人というかなり高い割合となっています。すでに、女性が一番罹りやすいガンとなっていて、30〜50代の女性死亡原因のトップです。実は患者数が多いと言われてきた欧米では、乳がんによる死亡率は減っています。その一方で、日本では乳がんによる死亡率は上昇しているのです。これは乳がん検診率の違いが原因ではないかと言われています。

マンモグラフィの欠点

乳がん検診としてよく行なわれるのは、乳房専用のX線撮影であるマンモグラフィです。マンモグラフィは1cm以下の小さなしこりを見つけられるのですが、“マンモグラフィによる検診は効果なし”と結論付けた論文も発表されています。実はマンモグラフィには弱点があり、乳腺が発達している若い女性では、脂肪とガンの区別がつきにくいのです。そのため40歳以下の人は、マンモグラフィよりも超音波検査の方が有効性は高いと言われています。理想の検査は、視触診・マンモグラフィ・超音波検査の3つを組み合わせたものでしょう。

自己検診も大切

乳がんの治療率が他の部位のがんと比べて高いのは、自分で早期に発見しやすいのが一因です。そのために大切なことは自己検診です。月経が始まってから5日〜1週間以内に自分でさわって乳房にしこりが無いかを確認する、これを毎月の習慣にすると良いでしょう。閉経している人も日にちを決めて毎月行ないましょう。

   

マガジン表紙へ