不眠がきっかけで起こる病に要注意!


30代40代の不眠

不眠症といっても症状と原因は色々とあり、年齢によって大きく原因が違う傾向にあります。30代40代になると、仕事での責任ある立場や生活でのストレスなどの心的要因から寝つきが悪くなり、次の日のことを考えて眠れないなど本格的な不眠症の症状を訴える人が増えると言われています。

不眠はうつの初期症状

こうした不眠は気をつけないとうつ病のきっかけになります。うつ病は気分の落ち込みといった精神面だけではなく、不眠の症状を伴うことが多く、不眠はうつ病の初期症状サインなのです。軽いうつ病では「憂うつな気分」などの精神症状が現れず、不眠や全身倦怠感などの肉体的症状だけの場合も多くあります。こうした時期にうつ病に気づかず見逃してしまうと、うつ病が悪化する危険があるのです。

睡眠の質もポイント

質の良い睡眠が取れているかも大切なポイントです。睡眠による休養感がある人ほどうつ状態の傾向は低く、休養感が無いほどうつ状態の傾向は高いという調査結果があります。睡眠による休養感とうつ状態の程度には強い関連性があるのです。良い睡眠が取れていれば、一晩ぐっすり眠ることで憂うつやイライラなどの気分の悪さを軽減できます、しかし、眠っても休養を取れた実感がないと、一晩たっても憂うつ感が取れず、継続的な憂うつ感になりやすいのです。

不眠と高血圧の深い関係

精神的な問題だけでなく、不眠は体の不健康とも関連が深いことが分かってきています。睡眠時間が短いと血圧が上昇し心拍数が増加するという、不眠と高血圧との深い関係が指摘されています。睡眠中は血圧が約10%下がるのですが、不眠がある人は睡眠中もストレスホルモンが分泌されて、交感神経が働いてしまって血圧が下がりにくくなります。通常では夜間に副交感神経が優位に働くのに、不眠があると交感神経が昼間からずっと優位なままになってしまい、就寝中にも血圧が下がらず、高血圧になってしまうのです。

    

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