蚊は・・・一番人間を殺している動物!


西ナイル熱

蚊を媒介とする感染症の中で、日本人も覚えておいた方が良いものがいくつかあります。例えば西ナイル熱です。アフリカで最初に発症患者が出ましたが、2003年にアメリカ合衆国で約1万人が罹患しました。日本ではまだ患者は出ていませんが、媒介となるコガタアカイエカは日本にも生息しているので、いつ日本で患者が出てもおかしくありません。

マラリア

蚊が媒介する感染症で世界的に一番有名なものがマラリアです。年間2億人が罹患し、死者は200万人にのぼり、結核やエイズと並ぶ世界三大感染症です。日本では海外で感染してきた人だけで患者数は年間100人以下です。しかし、媒介するハマダラカは日本に生息しているので、デング熱のように国内感染する可能性はあります。ただし、有効な治療薬があるので、怖がりすぎる必要はありません。

日本脳炎

日本人になじみがあるのは日本脳炎でしょう。豚や野鳥の体内で無症状のまま増えていき、その感染した動物を刺した蚊が人を指すことで、人に感染します。体内に侵入したウイルスはリンパ節で増殖して血中に流れますが、たいていの人は自然治癒します。しかし、約300人に1人はウイルスが脳に侵入して脳炎を起こします。抗ウイルス薬はなく、脳炎になるとかなりの割合で後遺症が残るので、ワクチンによる予防が第一です。

しっかり対策して、怖がりすぎない

実は、様々な動物の中で一番人間を殺している動物は蚊だと言われています。地球上において、蚊は本当に恐ろしい動物なのです。だからと言って、怖れおののくことはありません。例えば、重症型デング熱は世界的な統計では致死率は20%以上ですが、先進国では1%未満にすぎません。医療の発達した現代の日本においては、きちんと早めに治療をすれば、それほど怖い感染症はありません。しっかり対策をすることは大切ですが、必要以上に怖がりすぎないようにしましょう。

    

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