40〜50代でも注意が必要! 「白内障」


40〜50代の患者が増加

白内障というと、高齢者の病気というイメージがありますが、最近では40〜50代でも罹る人が増えています。実は30代の患者もいますが、それは「若年性白内障」と呼ばれ、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどでステロイド剤を長期間服用している人などに表れます。

白内障になると、水晶体が…

目の全体をカメラに例えると、水晶体はレンズの役割を果たしています。人は水晶体を通して物を見ているのです。水晶体は透明なタンパク質でできていますが、様々な原因で変化して白く濁ってくるのです。すると、遠くも近くも見えづらい、明るい場所でまぶしく感じるといった症状が出ます。白内障はタンパク質の濁りだけでなく、その外側の殻や水晶体を支えるチン小帯が変化する場合もあります。

若くても自己チェックを

若い人の場合には、まさか自分が白内障に罹っているとは思わずに、かえって進行が進んでしまう場合があります。片目ずつ物を見てみて、片方が暗く見えたり、物が二重に見えたりした場合には、何らかの障害が目に出ている可能性があるので、早めに眼科を受診しましょう。目薬などで白内障の進行を食い止めることが出来ます。他にも、水晶体の変化を食い止めるには、緑黄色野菜やビタミンCなど抗酸化作用の強い食材は効果があります。それに、ウォーキングなどの有酸素運動も効果があると言われます。

若い時から紫外線に注意

白内障の発症に関係していると言われているのが紫外線です。白内障になる人の人口に占める割合を地域別にみると、緯度が低いほど高いというデータがあります。そのためには若いころからの予防を心がけることが大切です。人は18歳までに一生の紫外線量の半分を浴びるとされています。スポーツの屋外トレーニングや海や山のアウトドアでは、紫外線を防ぐ機能があり衝撃に強いスポーツ用サングラスの使用なども考えましょう。

    

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