慢性的な冷え…血液循環の不良が原因かも?


慢性的な冷えに悩む人が増加

暖かい季節になってきたのに冷えが治らない、衣類や入浴などで体を温めているのに冷える、そのような慢性的な冷えに悩む人が増えています。そのような人は、身体の中、それも血管に目を向けてみましょう。冷えは体の血液循環が悪くなっていることが原因かもしれません。

毛細血管がダメージを受けると

人間は全身に血管が張り巡らされていますが、その99%は太い血管から枝分かれした毛細血管です。その太さは1000分の7mm、髪の毛の10分の1以下というほど極細なのです。その上、太い血管と違って厚い血管壁がないため、傷つきやすく弱い構造をしています。こうした毛細血管がダメージを受けると、血管は形だけ残っているものの、そこには血液が流れなくなります。その状態が長く続くと毛細血管自体が消失してしまうのです。

血液が身体の末端に行き届かなくなると

毛細血管の血流が衰えて血管が消えると、熱を運ぶ血液が体の末端に行き届かなくなります。すると手足などが慢性的に冷えてしまい、その冷えを放置すると衰える毛細血管が増えて、さらに全身が冷えるという悪循環に陥ります。毛細血管が少なくなるのは老化現象の1つで、70歳を超えると約3割も毛細血管が減ってしまいます。しかし最近は、かなり若いうちから毛細血管の老化状態が進行している人が増えています。

耳たぶのシワは要注意

その原因と考えられているのが、高脂肪や高糖分の食事、不規則な生活、ストレスなどです。揚げ物や濃い味のものが好き、お酒を良く飲む、ケーキなどの洋菓子が好きという食生活をしていませんか?食事の時間や寝る時間が不規則になっている、忙しくてストレスを感じている人も要注意です。心当たりがある人は耳たぶを触ってみましょう。耳たぶにシワがある人は毛細血管の老化が疑われます。耳たぶの毛細血管の血行が阻害されると、慢性炎症が起こって形がいびつになりシワが出来るからです。

   

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