飲み過ぎないために活用しよう 「酒量ものさし」
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年末近くの時期になってくると増えるのが、忘年会などでお酒を飲む機会です。ですから、この時期はお酒に対する飲み方をいつも以上に気をつける必要があります。お酒は適量であればかえって健康に良い影響を与えることも分かっています。では、適量とはどの程度の量なのでしょうか?
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医学の世界で使われる酒量の「ものさし」は、純粋なアルコール20gで1単位とします。日本酒(15度)なら1合、ビールなら500ml、焼酎で0.6合、ワインでボトル4分の1、ウイスキーでダブル1杯がほぼ1単位と考えて下さい。そして、健康に良い面がでるのは1日当たりで1〜2単位までです。気持ちをリラックスさせる作用や血圧を落ち着かせて心臓血管障害リスクを下げる効果があります。しかし、3単位を超えると良い面と悪い面で量消しとなり、5単位や6単位では過剰飲酒となり健康に悪影響を及ぼします。
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宴会などでは自分がどれだけ飲んだのか分かりにくくなりがちです。しかし、自分の飲んだ量をしっかり把握するのが大切なことなのです。そのためにはまず、自分の好きなお酒の1単位量は必ず覚えておきましょう。さらに、いくつもの種類を飲むと混乱しやすいので、飲む種類はなるべく絞りましょう。飲んでいる最中から、自分が何単位を飲んだかを意識していると飲み過ぎを予防できます。
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それでも飲み会ではどうしても飲む量は増えてしまいます。そうした場合は、1週間単位で飲む量を調節しましょう。ふだん毎日1単位をたしなむ程度なら休肝日はもうけなくても良いと言われています。しかし、普段以上に飲んだ場合は必ず休肝日を設けましょう。重要なのは摂取するアルコールの総量なので、1週間の総量を抑える休肝日は有効なのです。
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