爪を見ると病気が分かる!・・・かも?


爪に異常があると…

爪の主成分は髪と同じケラチンというタンパク質で、爪のつけ根の下に爪母(そうぼ)と呼ばれる部分もあります。爪は身体の状態をよくうつし出すので、色がピンクで濁りがなく、表面がつるつるであれば健康である証拠です。その反対に、爪に異常が出た場合には病気の可能性もあるのです。

ガンジダ症

感染症などにかかっている場合は爪に症状がでます。爪が白く濁り、爪の周りが痛がゆくなったりした場合は「カンジダ症」の可能性があります。「カンジダ症」はカビの一種であるカンジダ菌が感染して起こります。水仕事をしているうちに手荒れやかぶれなど小さな傷から感染すると考えられています。重症化しないために、初期症状が出たら専門医の診断を受けて治療しましょう。

ガンの可能性も

さらに深刻なものとしてガンの可能性があります。例えば、爪に黒い縦線が出てきたら、「ほくろのガン」かもしれません。爪母にある皮膚の色素、メラニンを合成する色素細胞がガン化した皮膚ガンです。日本人の場合はほくろのガンは手足の裏や爪にできることが多く、若くても突然できることがあります。また、ケガをした覚えがないのに爪が割れて、そこからボコボコした肉塊が目立つ場合は、「有棘(ゆうきょく)細胞ガン」が疑われます。皮膚の表面を構成する表皮細胞が爪の部分でガン化したものです。

お手入れの仕方を間違うと…

健康で美しい爪を保つためには、きちんと手入れをすることが大切です。最近は男性でも爪をきれいに整える人も増え、清潔に爪を保っている人が多くなっています。その一方、お手入れによってトラブルを引き起こす場合もあります。例えば、ジェルネイルなどを外そうとして、爪の表面ごと剥がしてしまうといった事例などがあります。

    

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