股関節は…運動する時にも、する前にも大切

股関節を大切にするには

歩いたり走ったり運動をしたり、人が動く時に大切な関節が股関節です。股関節に障害や痛みがあると、日常生活に大変不便になります。股関節に負担をかけないようにすることが大切ですが、過度の安静は筋力の低下につながり、かえって股関節への負担が増えます。股関節に負担をかけないようにしながらも、周りの筋肉を鍛えることが必要です。

股関節の痛みを予防する運動

◇おしりの筋肉を鍛える運動
机のような台につかまりながら立った姿勢で、片足を後ろに少し上げる。
身体を前に傾けないように注意して、腰ではなくお尻に力を入れましょう。

◇股関節前面の筋肉を強くする運動
椅子に腰かけ背筋を伸ばして、足踏みするように足全体を持ち上げましょう。

◇太もも内側の筋肉を強くする運動
仰向けに寝て、ヒザの間にクッションなどを入れます。
クッションを押しつぶすようにヒザを閉じて太ももの内側に力を入れます。

既に痛みが出ている人などは、プールでの運動がおススメです。前に歩いたり、後ろに歩いたり、横に歩いたりすると、それだけで色々な方向の筋肉を少しずつ鍛えることが出来ます。

運動前のストレッチに

まだ股関節に痛みが出ていない人でも、運動する前には股関節のケアが大切です。準備運動として、筋肉をゆっくり伸ばしてそのまま姿勢を維持する「静的ストレッチ」をする人が多いですが、実はこれは準備運動には向きません。同じストレッチでも「動的ストレッチ」を取り入れた方が良いのです。その一例が股関節を動かす運動です。立った状態でゆっくり大きく片足を回すようにして上げて、下ろします。そうした動作で股関節の可動域が広げると、運動に入る態勢を整えられます。

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