さまざまな色の野菜を食べて…健康に!
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最近の野菜は色がバラエティに富んでいます。例えば、プチトマトは定番の赤色のほかに、黄色や緑色、はては紫色にまでバリエーションが増えています。他にも、カリフラワーといえば白だけでしたが、淡いグリーンや紫色のものも出てきています。色のバラエティとは無縁のような根菜類でも、さまざまな色合いのものが出てきています。
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食品の色を決めるのは、その食品の中に入っている成分です。ブルーベリーや紫キャベツには、濃い紫色を作り出す「アントシアニン」が入っています。柑橘類の黄色を作り出す「ケルセチン」、緑茶の成分として知られる「カテキン」などもあります。緑黄色野菜には「カロテノイド」、トマトの赤い色を作り出すのは「リコピン」、ホウレン草などに含まれるのが「ルテイン」です。
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植物は動物のように移動できないので、強い紫外線にさらされ、害虫やウイルスなどが侵入しやすくなります。その防御のために、とても多様な色素成分が発達したのではないかと考えられます。人間はそうした植物の有効成分を、食生活に取り入れることで健康維持に役立ててきたのです。植物の食物色素は、脂質やタンパク質のように、生きていくために不可欠なものではありません。しかし、こうした必須栄養素が体内で消化される時に出てしまう「酸化ストレス」を抑制する働きがあると言われています。
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食物色素を毎日無理せずに摂るには、いつもより色を1つ増やすことを心がけることです。例えば、暖色系の赤・オレンジ・黄色などの色が加わると食欲が増す上、苦味をイメージしにくくなります。子供向けには特におススメの色です。食事中に無理をしなくても、食後にも食物色素はとれます。お茶にはカテキンやテアニンなどの食物色素が豊富だからです。
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