ストレス・スマホで患者が急増 〜ドライアイ〜


乾燥で目の表面が傷つく

目の病気で特に最近問題になっているのがドライアイです。涙の量が減ったり、涙の成分バランスが崩れ、角膜や結膜といった目の表面の細胞に問題が起きます。目が渇くだけでなく、目の疲れやすさやゴロゴロ感を感じるようになったら、ドライアイの可能性が大きいです。

もはや現代病

コンタクトレンズを使用していたり、パソコン作業が多い人などがドライアイになりやすいと言われます。最近はスマートフォンの使い過ぎで、よりドライアイになる人が増えているようです。軽ければ市販の目薬だけでもある程度有効ですが、涙腺の働きを改善する処方薬を使えば、もっと楽になる可能性があります。最近目の疲れがとれにくいと感じている人は、眼科でドライアイの検査を受けてみましょう。

知っておきたい 自律神経との関係

パソコンなどを使うとドライアイになりやすいのは、自律神経との関係にあります。そうしたものを見る時には、近くの画面に焦点を合わせるために、目の中の毛様体筋という筋肉が働きます。この指令を出すのは副交感神経という身体をリラックスさせる自律神経です。一方、目に入ってくる情報によって脳が興奮して、副交感神経とは逆の働きをする交感神経も活発化します。リラックスと緊張をつかさどる神経が両方一度に働くことにより、より目に負担がかかり疲労しやすくなるのです。

ストレスやうつとも関係が…

目と自律神経との関係を考えていくと、ドライアイと大きな関連があるのはストレスです。ストレスを感じて身体が緊張状態になって交感神経が優位になると、涙の分泌が少なくなってしまうのです。さらに緊張状態では、まばたきの回数も減ります。こうした事が重なって、ストレスが多いとドライアイになりやすいのです。ドライアイは、最近の研究ではうつとの関係も指摘されています。目の不調を感じたら、「たかが目のこと」と思わずに、早め早めにケアすることが大切です。

    

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