汗には…臭う汗と臭わない汗がある?!


汗には2種類ある

汗をかく季節になってくると、身体の臭いが気になる人も多いでしょう。ただし、汗には臭うものと臭わないものがあります。全身にくまなく分布して体温調節する汗腺はエクリン腺と呼ばれ、主な成分は塩分を含んだ水です。全身の汗腺がきちんと機能していると、皮膚全体にサラサラとした汗をかきます。

汗腺がうまく働いていないと…

汗腺がうまく働いていないと、水以外のミネラルを必要以上に体外に出してしまう、べたついて臭いのある汗をかきます。汗をたくさんかいているからといって安心は出来ません。機能が衰えた汗腺があると、一部の汗腺ばかりが働いてオーバーワークとなり、良い汗をかいているわけではないのです。きれいな汗と臭う汗は、まったく別の汗腺から出ています。

臭う汗とは?

臭いの元になる汗腺はアポクリン腺と呼ばれ、ワキの下にある以外に、乳輪・へそ周り・外耳道など限られた部分に分布しています。この汗の成分は、脂肪・鉄分・色素・尿素・アンモニアなどで、粘り気のある乳白色がかった液体です。分泌される汗自体はほとんど臭わないのですが、空気に触れると皮膚表面の細菌によって変質して、独特の匂いを発するようになります。いわゆるワキガ体質の人は、そうでない人に比べて、このアポクリン腺の数が多いと言われています。

子どもに欠かせない汗をかく習慣

汗をかかない生活を続けると汗腺機能は低下して、こうした一部の汗腺から出る臭う汗が多くなります。ですから、汗かく習慣をつけることが大切なのです。そして、汗かき習慣をつけるのは、大人以上に子どもにとって大切です。人の基本的な汗腺の数は、生まれてから3年の間に決まります。小さい時にあまり汗をかかない環境だと、汗腺の数が増えないまま育ってしまうので、赤ちゃんのうちからしっかりと汗をかくことが大切です。

   

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