マダニが居そうな場所に行ったら、どうすべき?


マダニが刺すのは?

最大の予防はウイルスをもったマダニに刺されないようにすること、マダニの付着を避けることです。マダニは哺乳類から発せられる二酸化炭素の臭いや体臭、体温に反応して、草の上などから飛び降りて血を吸います。マダニは皮膚の柔らかい部分を刺すので、身体の柔らかい部分を覆うことが何より重要です。

服装・行動の注意

長袖と長ズボンを着用して、シャツの袖口をきちんと締め、ズボンの裾を長靴や靴下に入れましょう。生地は布目が細かくて表面が滑らかなものが良く、明るい色の服だと黒いマダニを見つけやすいのでおススメです。その他、草むらや地面に直接座らない衣服を地面に置かないといった配慮も必要です。肌の露出部分には虫よけスプレーを使用しましょう。ゴルフ場は殺虫剤を用いているところが多いですが、半ズボンの状態でラフに入るのは危険です。

その日のうちにマダニチェック

人がよく刺されるのは、頭や首筋などの露出部、太モモやワキの下などです。マダニは見かけ上は黒褐色の物体で、血をたくさん吸っていたらスイカの種みたいに見えるようです。マダニが活動しそうな場所から帰ってきた時は、必ずその日のうちにじっくりとチェックしましょう。マダニに刺されても、咬みつかれてから24時間以内にマダニを引き抜くと感染する確率は低いと言われています。

抜くのは医療機関で

実際にマダニが食いついているのを見つけたら、マダニを破損させずに引き抜かなければなりません。マダニは管状の口器を皮膚に差し込んで吸血しますが、その表面はギザギザした突起になっていて、いったん差し込むと抜けにくい構造になっています。ピンセットで裏返してみて、黒褐色のとげ状のものが動いていれば、生きたマダニの咬着です。慌てて取り除こうとするとマダニの頭が皮膚の中に残る危険があります。たとえ身体の一部でもマダニが皮膚に残ると、後に感染症をきたすことがあるので、医療機関を受診して取り除いてもらいましょう。

    

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