流行する前に…春から備えるデング熱


5月に起きてもおかしくない

昨年夏に約70年ぶりにデング熱の国内感染が確認されました。今年は早くも4月から、東京都によって公園などで蚊のウイルスチェックが始まっています。ヒトスジシマカの日本での活動時期は5月中旬からです。今すぐにデング熱が発生しても困らないよう、春からしっかり対策を考えることが大切です。

蚊に刺されないのが一番!

デング熱に対する有効なワクチンは現在のところまだありません。予防には蚊に刺されないようにするのが一番なのです。デングウイルスを媒介するヒトスジシマカは日中に活動し、ヤブや木陰などで良く刺されます。そうした所では長袖と長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避けましょう。さらに虫よけスプレーをこまめに使う必要があります。いざデング熱が発生した際は品切れが起こりかねないので、早めに夏の間に必要な分を確保しておきましょう。

水たまりに注意

蚊の発生源を放置しないことも大切です。一番の発生源は身近にある小さな水たまりで、特に注意したいのが庭やベランダにあるものです。蚊はこうした水たまりに卵を産みつけます。生まれてから成虫になるまでに2週間ほどかかり、ボウフラ(蚊の幼虫)の時は水中にいるので、その間に水たまりをなくせば蚊は発生しません。長くとも1週間ごとに、しっかり水たまりを排除しましょう。

網戸をチェック

蚊はスプーン1杯ほどの水があれば、そこに卵を産みつけて新しい命を産みだすことが出来ます。ですから、身の回りの水たまりを全て取り除くことは不可能かもしれません。そこで、室内に蚊を入れないようにすることが大切です。一番のチェックポイントは網戸です。閉めているつもりでも経年劣化で隙間が出来ている場合があります。夏が来る前にしっかりチェックをして、必要な場合は取り換えたり補修したりしましょう。

   

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