ぐっすり寝るためには・・・頻尿が敵!


睡眠と大きな関わり

睡眠と大きな関わりがあるのが尿トラブルで、尿トラブルの悩みで圧倒的に多いのが夜間頻尿です。ちなみに夜間頻尿とは夜寝ている間に1回以上トイレに行くことで、40代では約4割、60代になると約8割の人に見られる症状です。頻尿が気になった時には、まずはそれが昼夜ともに起きているのか、それとも夜だけなのかをチェックすることが大切です。

昼夜とも頻尿

昼夜ともに頻尿という場合、まず考えられるのは水分を摂りすぎている可能性です。自分で水分摂取ノートを作ってチェックして、量を調節してみましょう。その他には、泌尿器科系のトラブル、例えば過活動膀胱や前立腺肥大などが考えられます。一度は専門医を受診した方が良いでしょう。

夜間頻尿の原因は?

頻尿が夜だけ起こる人のうち夜間の尿量が多くなる場合は、下半身のむくみが考えられます。加齢などによって心臓や血管のポンプ機能が衰え、重力で下がった水分が心臓や腎臓に戻れずに昼間に下半身に溜まり、寝る時に体を横たえると、下半身にたまった水分が血管や心臓に戻ろうとします。すると夜間の尿量を制御している利尿ホルモンの分泌が誘発されてトイレに行きたくなるのです。寝る前にたまった水を出すことが大切です。就寝する3〜4時間前の入浴、下半身の血流を促すウォーキング、ふくらはぎのマッサージなどが頻尿対策に繋がります。

眠りの質を良くすると…

夜間に目が覚めてトイレに行きたくなるのは、寝過ぎが原因の場合もあります。必要以上に長く眠ろうとすると、眠りが浅くなり、ちょっとした尿意でも目が覚めることになります。眠りの質を高めると、尿意で中途覚醒することがなくなります。多少眠くても、もう少し寝ていたいと思うくらいの睡眠時間で起きるのが良いでしょう。ただし、心臓のトラブルや睡眠時無呼吸症候群などの疾病が隠れている場合もあります。気になる場合は専門医を受診しましょう。

    

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