意外に分かっていない…じんましんの原因


元々の由来は?

肌の一部が急に赤くくっきりと膨らみ、しばらくすると消えてしまうのがじんましんです。ちなみに、「じんましん」の名前の由来は、「じんま(別名イラクサ)」という葉に触れた時に、肌に赤く膨らんだ症状がでることに由来しています。「じんましん」というと、アレルギーからくるものだけと思われがちですが、実はそれだけではありません。

マスト細胞が刺激を受けると

じんましんがかゆいのは、肌の中にある「マスト細胞」と呼ばれる細胞が散らばってしまうのが原因です。マスト細胞は、ふだんはおとなしくしていますが、何らかのきっかけによって刺激されると血管や神経を刺激する物質を放出します。それによって、かゆみや赤み、膨らみといったじんましんの症状が引き起こされるのです。多くの場合、症状は数時間以内に消えますが、かゆみがある時に掻いてしまうと、症状を悪化させてしまいます。

アレルギーが原因・発汗の刺激によるもの

マスト細胞を活性化させる刺激には、原因不明の場合を除けば、3つに分類できます。そのひとつが良く知られている「アレルギー反応によるもの」です。アレルギー性じんましんの原因になるものには、食品・薬品・植物・昆虫などがあります。これを避けるためには、原因となるものを「取り除く・避ける」ことが何よりです。そして2つめが「発汗の刺激によるもの」、これは主に汗を大量にかく夏に注意したい「じんましん」です。

冬に多い・・・物理的刺激とは?

そして3つめが「物理的刺激によるもの」です。摩擦や温度差、圧迫などが原因で起こる「じんましん」です。寒い時期に注意したいのがこのタイプの「じんましん」です。暖房が効いた部屋から戸外へ出た時の温度変化や、寒い脱衣所から熱い浴槽に急に浸かったりする場合が要注意です。また寒いからといって、洋服の締め付けをきつくするのも、「じんましん」の原因になるので、気をつけましょう。

    

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