冬に必ず起こる・・・乾燥のトラブル
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寒い季節に多くの人を悩ませる肌トラブルといえば、乾燥によるものです。気温が低い時期は体温が下がりやすく、肌表面や手足などの末端に血液が行き渡りにくくなります。血流が悪くなると身体のすみずみまで栄養が行き届かなくなって健康な肌をつくる機能が低下し、発汗や皮脂分泌が低下して肌が乾燥するのです。
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しかし、身体を温めるために暖房器具を使うと、それも肌の乾燥につながります。エアコンをつけると温度は上がりますが、その分だけ湿度が低下して皮膚はカサカサになりやすくなるのです。ホットカーペットや電気毛布などは、触れると確実に暖かさが得られますが、熱源に直接触れているために自然と身体の水分が奪われて、いつのまにか肌が乾燥してしまいます。
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そこでおススメなのが暖房器具を使う際に、加湿器を併用することです。暖房による湿度低下を補うだけでなく、湿度が高い状態では同じ室温でも体感温度が上がります。加湿器がない場合は、濡れたバスタオルを数枚干すだけでも湿度の上昇が期待できます。また観葉植物を置くのも効果的です。植物は根から吸い上げた水分を葉っぱから蒸散する性質があるので、天然の加湿器として役立つのです。
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加湿器などによって空気中に湿度(水分)を保つことも大切ですが、同じように身体の中にも水分を保つことが大切です。冬は汗をかく機会が少ないために水分の摂取を怠りがちですが、皮膚や呼吸からの水分喪失や排尿などによって、体内の水分はじっとしていても1日に1500ml前後、動いている時には2500mlほど奪われます。水分補給を怠ると肌の乾燥をさらに招きます。冷えることは肌に良くないので、温かい飲み物で水分を摂るように心がけましょう。
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