沈黙の臓器ゆえ・・・ケアがとても大切!


自覚症状が出た時には…

肝臓はよく「沈黙の臓器」と言われます。それは、なぜなのでしょうか?肝臓病は健康診断などで発見されるケースが約7割で、自覚症状で肝臓病に気がつくケースはたったの3割です。肝臓は約3000億個以上の肝細胞が集まってできていて、肝臓病になるとその細胞が次々に壊れていきます。しかし、もともと余力のある臓器なので、少々悪くなっても自覚症状が出にくく、自覚症状が出た時には、肝細胞の大部分が壊れて病状が悪化していることが多いのです。

お酒を飲まなくても…

肝臓病を注意したいのは実はお酒を飲まない人です。肝臓病と言えば、アルコールが原因と思っている人が多く、お酒を飲まない人は“自分の肝臓は悪くならない”と思いこんでいる人が多いのです。しかし肝臓は多くの役割を担っているため、全く飲酒をしない人でも健康診断で約30%の男性に肝機能異常の数値が出ています。

肝臓の大切な役割:解毒

肝臓は多くの機能を司っていますが、特に重要なのが解毒機能です。腸から吸収した栄養分はまず肝臓に入ります。ここで身体にとって不要、つまり毒となるものを分別して、身体の外への排出ルートに送りだします。この“毒”として肝臓で扱われ、解毒されるものの代表がアルコールなのです。ですから、アルコールを飲み過ぎると肝臓に負担をかけると言われるのです。

アルコール以外にも

肝臓にとって解毒しなければならないものはアルコールだけではありません。食品添加物や薬など、毎日たくさんのものが体内に毒素として取り込まれています。肝臓が正常に働いていれば問題ありませんが、肝臓の働きが悪くなると、毒素が身体の中に取り残されて様々な不調をきたします。口に入れるもの以外にも肝臓に良くないものは例えばストレスです。ストレスによって生じる活性酸素なども毒の一種で、より多くの負担を肝臓にかけるのです。

   

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