どうして冬になると感染症が増えるの?


冬に増える感染症

冬になると感染症が色々と流行します。今まであげてきたノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎、特に子供に注意したいRSウイルスや溶連(ヨウレン)菌感染症、さらには言わずもがなのインフルエンザや風邪など。こうした感染症が冬に流行しやすいのは何故なのでしょうか?

冬に感染症が流行るのは?

◇ウイルスが強くなる
ウイルスは低温で低湿度の状態を好むので、冬になると夏より長く生存できるようになる上、感染力も強まります。

◇飛沫感染の範囲が広くなる
空気が乾燥することによって、咳やくしゃみの飛沫が小さくなり、飛沫に乗ったウイルスがより遠くまで飛ぶようになります。つまり、一度の咳やくしゃみによる感染範囲が広くなるのです。

◇人の免疫力が低下する
外気の乾燥などによって、人の体内も乾燥しやすくなります。特に、ノドや気管支が乾いていると、ウイルスの侵入を防いでいる粘膜も乾いて傷みやすくなります。そのことで、ウイルスが体内に侵入しやすくなり、ウイルスに感染しやすくもなります。さらに、気温が下がっていると体温が低くなりがちです。そうした低体温の状態では、人の免疫力はより低下しているのです。

何といっても一番なのは・・・

感染症から身を守るために一番大切なのは、やはり手洗いです。病気を引き起こす感染症の多くは手を介して体内に侵入します。冬は様々な場所に病原体が付いている上、人は自分が思っている以上に無意識に自分の顔を触っています。病原菌が付いた手で、自分の目・鼻・口などを触り、食事をしているのです。ですから、手からの侵入を遮断するために、手洗いはとても大切になるのです。

   

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