寒くなると…どうして膝が痛くなるの?


血流の悪さ

“寒くなると痛くなる”と言われるヒザ痛。これはどうしてなのでしょうか?その原因のひとつは血流が悪くなることです。血流が悪くなると体内の老廃物を排出する動きが鈍ります。すると、ヒスタミンという痛みの原因となる物質が、老廃物とともに膝に蓄積してしまいます。これがヒザの痛みの原因となるのです。

自律神経の影響も・・・

さらに自律神経からの影響もあるようです。自律神経は交感神経(緊張)と副交感神経(弛緩)という、ちょうど反対の働きをする2種類の神経から成り立っています。そして、交感神経が優位になると痛みを増強させる物質が出てしまうのですが、温度が低くなってくると、さまざまな要因から交感神経が優位になります。こうした事が原因で、寒くなって身体が冷えると、ヒザの痛みをより強く感じる人が増えるのです。

温めるのが大切

こうした事への対応は何と言っても温めることが大切です。患部に蒸しタオルやカイロなどを適度に温めて当てるのは良い方法です。38度から39度のぬるま湯にゆっくりつかるのも良いでしょう。ただし気をつけたいのは、ヒザ痛には温めてはいけない場合もあることです。ヒザを触ってみて明らかに熱をもっていたり、赤く腫れていたりする場合などは、温めない方が良いでしょう。

筋肉を鍛えよう

ヒザ周りの筋肉を鍛えると、ヒザの痛みを軽減することが出来ます。そのためには、ヒザ関節を支えている太ももの前面にある「大腿四頭筋」と、裏側にある「大腿二頭筋」を鍛えましょう。椅子に座って、片足ずつ水平な位置までまっすぐに足を上げるなどのトレーニングがおススメです。こうした筋力トレーニングをすると、血流も良くなり身体が温まり、冷え対策にも役立ちます。ヒザ痛の対策にまさに一石二鳥と言えます。

   

マガジン表紙へ