生活習慣病予防のために・・・始めよう


血圧を下げる効果

ウォーキングは血圧を下げるのに効果があります。週に1時間以上ウォーキングをすると、血圧の降下に効果があることが最近の研究で分かっています。私たちにとって嬉しいのが、まとめて1時間でなくてよいことです。例えば、1回10分ずつ計6回であっても、とにかく週に合計1時間のウォーキングをすると血圧降下に効果があると言われています。

ポイントは?

このウォーキングでは、心拍数は毎分110〜120くらいを保ちましょう。さらに、ウォーキングは軽めに行ったほうが効果的です。ウォーキングを全力の75%で行った場合と、50%で行った場合を比較したところ、50%で行ったウォーキングの方が、血圧を下げる効果は高かったのです。

高脂血症予防にも効果あり

さらに、高脂血症予防にも効果があります。そのためのウォーキングは、苦しくない程度の速度で歩くことがコツです。具体的には1分間の脈拍が「138−年齢÷2」が目安です。例えば50歳の人ならば「138-50÷2=138-25=113」となります。身体を動かし始めると、まず糖がエネルギー源として使われ、脂肪が利用されるまでには、少なくとも15分はかかります。ですから少なくとも20分、出来れば30分以上は行うことが望ましいでしょう。

歩けば歩くほど・・・

1日の歩数が2千歩未満の人に比べて、1日の歩数が4〜6千歩の人のHDL(善玉コレステロール)は8%多いことが、ある調査で分かっています。さらに1万歩以上歩く人になるとHDLが17%も多く、1日の歩数が多いほどHDLが多くなるようです。1分間の歩数は約150歩と言われていますから、30分歩けば4500歩になります。この点からも、高脂血症予防のためのウォーキングは、30分以上は行ったほうが良いようです。

   

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