冷やす?温める? 〜野菜の上手な活用法〜
夏には温度差による体調不良を起こしがちです。最近の夏バテは暑さによるものではなく、外気と室内との温度差によるものが多くなっています。夏は暑いから出来るだけ身体を冷やした方が良いと単純に考えるのではなく、実際には身体が冷えている場合があることを意識しましょう。
そのような身体のほてりと冷えを調整してくれるのが野菜です。野菜には身体を冷やす種類のものと、身体を温める種類のものがあります。自分の身体の状態や体調に合わせて、その2種類をうまく使い分けましょう。
身体を冷やす野菜 トマト、レタス、ナスなど夏野菜と呼ばれる種類のものは、基本的に身体を冷やす作用があります。特におススメはキュウリと枝豆です。 ≪キュウリ≫ 成分の96%が水分なので、体内に生じた余分な熱を冷まして調整する働きがあります。生で食べることが多いですが、熱を通して食べると利尿効果を発揮しやすいので、火を通して量をたくさん摂るのもおススメです。 ≪枝豆≫ 過剰な熱エネルギーを冷まし、体内にたまった余分な水分を排出する作用があり、タンパク質やカルシウムも豊富に含まれています。
身体を温める野菜 ≪根菜類≫ 大根、カブ、ごぼうなどの根菜類は身体を温める効果があります。根菜類だけに限らず、ビタミンCとEを多く含む野菜は冷え性に効果があります。 ≪ネギ≫ アリシンというネギの辛味成分は血行を良くして身体を温める作用があります。 ≪ショウガ≫ ショウガの辛味成分には発汗作用があり、冷え性にも効果があります。
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