ハートの問題は・・・やっぱりハート!?


こころ(ストレス)は心臓に大敵

日本で「ハート」と言うと、「心臓」という意味よりは、「こころ」という意味にとることが多いでしょう。その通りに、心臓にとって心の状態はとても関係があることです。ストレスは思った以上に心臓に影響を与えます。例えば攻撃的で競争心の強い人は、のんびりマイペースな人に比べて心臓病リスクが2倍になります。競争心の強い人は慢性的なストレス状態で、ストレスホルモンが多く放出されて血管が収縮し、心臓疾患を引き起こしやすいのです。

生活リズムも乱れも悪影響

また、生活リズムの乱れも心臓に良くない影響を与えます。不規則な生活や夜更かしなどをすると自律神経のリズムが乱れ、血圧や心拍数が急激に上昇して心臓の冠動脈に負担をかけます。そのため、動脈硬化が進み冠動脈の血流が悪くなったり詰まったり、狭心症や心筋梗塞などの発作が起こりやすくなるのです。

月曜日はリスクが高い

ストレスと生活の乱れ、この2つが合わさっているのが休み明けです。ある調査で、心筋梗塞が発症するリスクが一番高いのは月曜日という結果がでています。この原因が週休2日の形態で、休みが2日あるとつい平日の仕事の疲れを取ろうと遅くまで寝てしまい、週末に生活のリズムが狂い、週明けには体内時計が狂ってしまうことになるのです。こうした身体の変調に加え、仕事が始まるという憂鬱さがストレスを増やし、それが心臓によくない影響を与えると考えられています。

夏休み明けも注意が必要

こうした仕事が始まるストレスと、長い休みの生活の乱れというのは、長い休みの後では顕著に出てきます。夏休みをスケジュール一杯に過ごした人は身体が疲れているので、さらに要注意です。また、帰省や子供の夏休みなどで、普段より人づきあいも増えて、心にも自分が思っている以上に対人ストレスがあるものです。休み明けは本人が思っている以上に身体と心にストレスがたまっているので、心臓への負担に対してよりケアが必要なのです。

    

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