まだまだ普及が足りず「ジェネリック医薬品」
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今ではかなりよく耳にするようになった「ジェネリック医薬品」。医療費が抑えられることから徐々に普及してきました。現在は、処方せんの「後発医薬品への変更不可」と書かれたチェック欄に医師のサインがなければ、患者と薬剤師で相談して後発薬を選べるようになっています。しかし、現実には25%前後にとどまっており、まだまだ普及の努力が必要です。
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薬代が安くなるのは嬉しいことですが、「品質が悪いのでは?」とも考えてしまいがちです。しかし、安さにはきちんと理由があります。新薬を出すには何百億円と言われる開発費と、10年以上の開発期間がかかります。一方ジェネリックでは、その成分と品質が新薬と同等であることを証明するテストをクリアすればいいだけです。その費用負担の違いが価格に反映されているのです。
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問題点はメーカー側にもあります。ジェネリック製造メーカーが、新薬を販売するメーカーに比べて小規模なこともあり、経済的な理由で急に薬が製造中止になったり、需要の見通しの甘さから品切れを起こしたり、こうした点も普及を阻んでいると指摘されています。今後は、ジェネリックメーカー各社に原料調達や供給に関する計画書を作成させ、天災などを除いて品切れが出ないようにするなど、厚生労働省がメーカー側に改善点を指摘しています。
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薬には「一般名(成分名)」と「商品名」があります。例えば、アセチルサリチル酸(アスピリン)は成分名で、「バファリン」は商品名です。ジェネリックとは「一般的」という意味で、「一般名」を英語で「ジェネリックネーム」と言います。後発品の普及率が高いアメリカでは、後発品の薬を処方する時に、一般名(成分名)を記載することから、日本では後発品の薬を「ジェネリック」と呼ぶようになりました。
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