これって常識? 意外と知らない薬の扱い方


「食後」は絶対に「食事の後」?

薬をいつ飲むかについて、「食後」と書かれている薬が多いですが、実は、食事をとった後に必ず飲まなければならないわけではありません。空腹時に飲むと胃に影響を与えるため、食後という指示をしている場合はもちろんあります。しかし、食後に飲む習慣をつけて飲み忘れを防ぐためという場合もあります。食事の時間が不規則になりやすいなど、気になる人は薬を受け取ったときに薬剤師に確認しましょう。

保存に良いのは何処?

一般的には室温(1度〜30度)で、日光や過剰な湿気を避けて保存するのが良いでしょう。特に指示がない限りは、冷蔵庫で保管するのはやめましょう。冷蔵庫で保管すると湿気や乾燥などにより成分が変わってしまうこともあります。また、薬を持ち歩く場合は、シートや袋に入っているものはそのままで大丈夫です。ビンなどに入っていて小分けにする場合は湿気に注意して、なるべくその日の分の薬だけを持ち歩くようにしましょう。

使用期限・・・実は

薬には外箱に使用期限が書いてあります。それを参考に薬をとってある人も多いでしょうが、これはあくまでも未開封の状態での期限です。開封した場合は、カゼ薬などは1シーズン、ビタミン剤や塗り薬などは6カ月〜1年程度、目薬は1〜2ヶ月などが使用期限の目安になります。処方せんが必要な薬は、原則的に薬の袋に書いてある期間が期限となります。

ついつい捨てず

医療用の医薬品については、処方せんの薬を必要以上にとっておいて、別の機会に飲んだり、他の人にあげたりするのは絶対にやめましょう。薬の捨て方は、基本的には容器と薬を分けて捨てましょう。薬の成分は基本的に可燃ごみになります。容器は通常は可燃ゴミですが、リサイクルマークなども確認してきちんと分別しましょう。

   

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