冷え性対策には欠かせない 〜鉄分〜
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冬に悩むことといえば、寒さからくる冷え性の症状です。冷え性の人が出来るだけとった方が良い栄養素が実は鉄分。鉄分が不足すると、体が冷えやすくなってしまうのです。体で熱を作るには酸素が必要ですが、酸素を運ぶために欠かせないヘモグロビンは、鉄が不足すると合成されません。ですから体内に鉄が不足していると、熱を作るために必要な酸素が体に十分に届かず、燃焼が不完全になって体を温めることが出来ないのです。
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特に女性は1回の生理で約20mgの鉄を失っているといわれ、鉄分不足になりがちです。女性の約1割が鉄欠乏性貧血だと言われるほどです。さらに最近では、偏った食生活をしている人は男性でも鉄不足の人が増えています。鉄の一番の問題点は吸収率が低いこと。鉄の平均吸収率は約8%と極めて低いため、欠乏しやすいミネラルなのです。
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鉄分には2種類あることを知っておきましょう。肉や魚などの動物性食品には「ヘム鉄(有機鉄)」が含まれ、野菜などの植物性食品には「非ヘム鉄(無機鉄)」が含まれます。ヘム鉄の腸管吸収率は20%ありますが、非ヘム鉄はたった5%しかありません。ただし、吸収率が低い非ヘム鉄も、ヘム鉄と一緒に摂ると吸収率が上がります。また、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がることも覚えておきましょう。
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吸収率の悪い鉄分を摂る時には、吸収を阻害しやすいものと一緒に摂らないことが大切です。まず気をつけたいのが飲み物です。タンニンが含まれるコーヒー・紅茶・緑茶は、鉄の吸収を阻害するので注意しましょう。また、食物繊維にも注意が必要です。もちろん体に大切なものですが、食物繊維をとれば鉄の吸収率は下がるので、その分も計算に入れて、多めに鉄をとる必要があるのです。
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