始めはみんな白い髪?!〜白髪の不思議〜


どうして白髪が生えるの?

薄毛とならんで多くの人が悩むのが白髪・・・どうして白髪は生えるのでしょう? そのメカニズムから知っておきましょう。
1本1本の毛髪が生み出される頭皮内には、毛乳頭と呼ばれる突起があり、毛細血管で運ばれてきた養分を蓄えています。この毛乳頭の周りに毛母細胞があり、毛乳頭から養分を得て毛髪を作り出します。毛髪は少しずつ上に押し上げられて、頭皮の上に出て髪の毛となります。

頭皮内では、もともと白い色

毛母細胞が作り出す毛髪は、もともと白い色をしています。つまり、髪の毛はもともと白髪なのです。それを黒く見せているのが、色素細胞が作り出すメラニン色素の働きです。頭髪の色は頭皮内で髪が成長する過程のどこかで、メラニン色素が毛髪内に取り込まれることで決まるのです。白髪になってしまうのは、何らかの原因で色素細胞の働きが弱まって、髪を黒くするメラニン色素を作れなかったためと考えられます。

ストレスは問題

色素細胞が弱くなる理由としては、遺伝、加齢、病気などがあります。こうしたことは、なかなか防ぐことは難しいのが現状です。それ以外に、日常生活で一番影響が大きいと考えられているのは、ストレスです。ストレスを減らすことが出来れば、ある程度は発生を遅らせたり、減らしたりすることは出来るでしょう。

“一夜にして・・・”は単なる伝説

“最近急に白髪が増えてきたなあ”という人は、ストレスが多すぎるのかもしれません。たしかに、ストレスが多いと白髪が増えるというのはウソではありません。ただし、よく言われる逸話に“一夜にして髪の毛が真っ白になった”というのがありますが、これは科学的に見るとあり得ません。髪の毛は毛根にある間に色素が付くので、頭皮の外に出た後に色が変わることは考えられないのです。

    

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