足に負担をかけないウォーキングを学ぼう


20日間動かないと・・・

ある実験では、健康な男性を20日間ベッドで寝たきりにさせたところ、足の筋肉が10%も細くなっているという結果でした。この実験からも分かるとおり、運動不足で一番衰えていくのは足なのです。足を強くするには、毎日の継続的な運動が欠かせません。そのために、もっともおススメなのはウォーキングです。

正しいウォーキングフォームを

しかし、足に負担をかける歩き方をしていると、ウォーキングで足に痛みが出てしまうという人も多いようです。正しいウォーキング方法を知っておくことは大切です。
背筋をすっと伸ばし、横から見て、耳・肩・腰・足首までが地面に対してまっすぐ一直線になっている形が理想です。目線を落とさず遠くを見るようにしましょう。
歩き方で一番大切なのは足のつき方です。必ずカカトから着地するようにしましょう。着地の時には体重の約1.5倍の重さがかかるので、衝撃力を小さくするためには、面積が広く厚い脂肪に覆われているかかとで着地することが大切なのです。かかとで着地した後は、足の外側(かかとから足先へ)、小指、親指の順で体重を移動していきましょう。

疲れにくい「ナンバ歩き」

疲れにくい歩き方としておススメなのが、古来の日本人の歩き方だったと言われている「ナンバ歩き」です。簡単に言うと、右足を出すときに右手を出し、左足を出すときに左手を出すという歩き方ですが、その真髄は体をねじらないこと、とくに腹をねじらないことにあります。手の振りは余り意識せず、足は上げるというよりも前に置くという感じです。明治時代以前の日本人は全てこの歩き方していました。江戸時代の飛脚が1日に200〜300kmも走れたのは、この走法だったからではないかと言われています。
最初はなかなかその歩き方が出来ない人もいるかもしれません。そうした場合、まず5〜6歩でよいので、後ろ向きに歩いてみましょう。自然に、右手と右足、左手と左足を揃って出すことができます。その後ろ向きの感覚を思い出し、前に向かって歩いてみましょう。出来るだけ足を上げず、着物を着た女性の様にすり足で歩くこと、上半身をひねらず腰を押し出すイメージを持って歩くことが大切です。

    

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