噛むだけで健康になれる!〜咀嚼の大切さ〜


噛む回数が減っている

戦前では噛む回数の平均は1420回だったのに対し、現代では620回にまで減っています。さらに子どもの咀嚼(そしゃく)回数を調べたところ、約3分の1が1口当りの咀嚼回数が10回以下で、噛む回数が極端に少ない“流し込み”の子供も、全体の10%にのぼります。

たくさんある! 噛むことの健康増進効果

≪消化や吸収を良くする≫
食物はよく噛んで唾液中の酵素と混ぜ合わさると、消化吸収が促進します。例えば、吸収されにくいビタミンCも、吸収量は飲み込んだ時と比べて3倍になります。

≪病気の予防≫
唾液中の酵素には発がん性を弱めるものがあります。また、生活習慣病を引き起こしたり、老化を早める活性酸素も消去します。

≪脳の活性化≫
食物をよく噛むと脳の活動が促進され、子どもの脳の発達や、老化のリハビリに効果があります。

≪免疫をあげる≫
歯ごたえがある食物を噛むことによって、免疫機能が向上します。逆に柔らかい食べ物は、免疫機能を低下させます。

≪食欲を抑える≫
よく噛むと抗肥満物質である神経ヒスタミンが脳内に放出され、過剰な食欲を抑えてくれます。さらに歯ごたえのある食物を噛むと、体熱の生産レベルを高くして、肥満を抑えます。

≪骨粗しょう症を予防≫
歯ごたえのある食物をよく噛むと、骨塩量や骨密度を維持して骨粗しょう化を抑えることが分かっています。

    

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