実は他にも色々…手のこわばりの原因


手の軟骨や神経から・・・

手のこわばりを起こす原因は、関節リウマチだけではありません。他に『変形性関節症』や『手根管症候群』など、手の軟骨や神経が原因のものがあります。
【変形性関節症】
関節の軟骨がすり減って、周囲の骨が変形する病気の総称。指の第一関節、第二関節、親指の付け根、それぞれ変形する部分によって病名が異なり、一番多いのは、「ヘパーデン結節」と呼ばれる、第一関節に変形が起こるもの。
【手根管症候群】
手の9本の腱と正中神経が通る空間を手根管と呼び、その腱が浮腫んで、手根管内で正中神経が圧迫されると、手や指のしびれが起こる。

首のゆがみが原因の場合も

原因となる病気が見つからないのに、手がこわばる場合が実際にはかなりあります。例えば、首に歪みがあると神経の働きが悪くなり、筋肉の緊張や弛緩が上手くいかないようになって、手のこわばりが起こることがあります。

女性ホルモンの乱れも要注意

女性ホルモンの乱れによって、手のこわばりが起こることもあります。女性ホルモンが乱れると、コラーゲンに影響を与えるのです。コラーゲンの弾性や柔軟性などの機能が低下し、それによって筋肉が硬くこわばり、動きにくくなります。女性ホルモンが乱れやすい出産前後や更年期には、特に注意が必要でしょう。

原因が分からない病名「自律神経失調症」

病院で診察や検査を受けた後に、自律神経失調症と診断されることがあります。この病名は、色々な診察や検査をしても、数値上や外形上は異常がなく、原因が良く分からない場合に付けられることが多い病名です。自律神経が乱れる大きな原因は、ストレスと生活リズムの乱れと言われますが、はっきりとは分からないのが現状です。ですから、手のこわばりの原因が分からない場合も多々あるのです。

    

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