欧米人の方が、コレステロール減少傾向


和食がカギ

日本人のコレステロール値は増え続けています。その一方で、米国人のコレステロール値は減少しています。欧米では最近さかんに和食が食べられるようになり、和食ブームとさえ言われています。私たち日本人も和食をもっと食べるようにしたほうが良いようです。

納豆だけで効果あり

和食の食べ物のなかで、一番のおススメは納豆です。血中コレステロールや中性脂肪の多い人に対する納豆の効果が、実験で明らかになっています。朝食に30gの納豆を約1ヶ月間食べてもらったところ、高コレステロールや高中性脂肪の数値が、約10%も下がったそうです。その一方で、元々数値が正常値だった人はほとんど変化がなかったため、低くなりすぎる心配はないようです。

青魚のEPAとDHA

マグロやいわしなどの青魚に含まれている脂肪酸であるEPAやDHAには、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす作用や、出来てしまった血栓を溶かす作用があります。EPAやDHAは、煮たり焼いたりすると溶け出しますので、効率よく摂るには生食の刺身が良いでしょう。また、マグロでは赤身よりもトロに多く含まれていますが、カロリーが多くなりますので、食べすぎには注意しましょう。

薬に頼るのは止めよう

高脂血症の基準は220以上なので、数値が220を超えるとコレステロール値を下げる薬を処方される場合も少なくありません。しかし、薬で下げ過ぎてしまうことによる弊害や、薬の副作用が起こる危険性などもあります。食生活や生活習慣を変える不便さから、つい薬に頼ってしまいがちですが、正常値に戻っても、服用を止めればまた上昇してしまうという悪循環にもなりかねません。まずは、生活習慣を変えることで改善していくことが重要です。

    

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