思った以上に多い・・・子供の難聴


片耳の難聴は気づきにくい

耳は2つあるので、片方が難聴になっても、日常生活に大きな支障を出さずに済ませられます。その一方で、片耳に起こる難聴はなかなか気がつきにくく、初期段階で気づくことはかなり難しいのです。特に気をつけなければいけないのが、子供の難聴です。

本人が気づけない

「耳が聞こえにくい」というと、つい高齢者の病気のように考えがちです。しかし、毎年1000人に1〜3人の難聴である子供が生まれるほど、先天的に難聴である子は多いと言われています。子供の難聴は、本人ではなかなか気づくことが出来ません。ですから、周りの大人が早めに気付いてあげることが大切です。言語やコミュニケーション能力が急速に発達する生後2〜3年の間に音が聞こえないと、言語能力の発達も遅れてしまいます。

病気が引き起こす難聴

小さい頃に気をつけたいものが、病気が引き起こす難聴です。その代表的なものが「ムンプス難聴」と呼ばれるものです。おたふくかぜの合併症の一種で、一般的に片耳に重度の感音難聴が起こるものです。おたふく患者の15,000人に1人と言われていましたが、近年の報告で数百人に1人というものもあります。他にも肺炎などの時に高熱を下げる薬の副作用で難聴になる場合があります。

子供も、やはりストレスで・・・

小学校に入学した後に注意したいのが、ストレスによる難聴です。近年はストレスから起こる難聴が増えていますが、これに罹りやすいのは、実は子供たちなのです。ある研究によると、ピークは8歳の時、そしてあとは13〜14歳の時のようです。これは、小学校や中学校で、人間関係が形成される時期だからだと考えられています。また、イヤホンやヘッドホンをして大きい音を聴きすぎることも、子供難聴の大きな要因のひとつと言われています。

    

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