遺伝子をうまく使うと、肥満予防が出来る!


時間遺伝子をうまく使う

遺伝子は、肥満を促すものだけではありません。うまく遺伝子を利用して、太りにくくなることも可能です。例えば、時計遺伝子をうまく利用すると、太りやすくなるのを防げます。時計遺伝子とは、時間を刻むことに関する遺伝子で、体内の様々な臓器の細胞に存在している遺伝子です。

朝食にタンパク質を摂ろう

内臓にも時計遺伝子が存在し、この時計遺伝子をリセットするには、タンパク質が不可欠です。朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かすのです。すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝が始まります。しかし、タンパク質を朝にとらないと、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。そのような状態のままだと、昼食の時に過剰に体内に脂肪をため込んでしまうのです。しっかり朝はタンパク質を摂ることが大切です。

時間帯によって脂肪の吸収が違う

肥満遺伝子でも、時間との関係を知っておくことで、太りにくくすることは出来ます。例えば、脂肪をため込む性質のあるBMAL1(ビーマルワンと読む)というタンパク質。このBMAL1は、時間帯によって数が変わり、最大で50倍の違いがあります。このBMAL1の数が多いと、より多く脂肪をためやすくなり、逆にBMAL1の数が少なければ、脂肪をため込みにくくなるのです。

起きてから12時間以内に、すべての食事を終えよう

つまり、BMAL1が多い時に食事をすると太りやすく、BMAL1が少ない時に食事をすると太りにくいと言えるのです。このBMAL1が一番多くなる時間が、起床後14時間から18時間と言われています。食べ物が消化吸収されるまで、2時間くらいはかかるので、起きてから12時間以内には夕食を食べ終わると良いでしょう。夕食を遅く食べたり、夜食を食べたりするのは、肥満にとって大敵です。

    

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