腎臓病予防…知っておくべきことは?


難しいタンパク質の扱い

タンパク質を摂ると、体の中で必要なものは取り込まれ、必要のない部分は尿素に変換されて、腎臓を経て排泄されます。ところが腎臓が弱いと、この排泄が十分でなくなり、尿素が体内に蓄積されていきます。これが毒性を示すまでになると尿毒症になり、生命を脅かしかねません。そのため、腎臓の弱い人は尿素の源となるタンパク質の量を制限しなければならないのです。

むやみにタンパク質を減らしてはダメ

ただし、軽い慢性腎臓病の場合は、特別な食事療法は必要ありません。腎臓に負担をかけまいとして、タンパク質をむやみに減らしてしまうと、栄養不良に陥りかねません。食事制限を考える場合には、必ず専門医に相談するようにしましょう。

腎臓を守るための生活習慣

◎健康的なダイエットをして、内臓脂肪をためない。
肥満、特に内臓脂肪の蓄積は慢性腎臓病のリスクを高める。

◎薄味の食習慣
塩分は腎臓に負担をかけるので、薄味の食事に慣れるべし。

◎適度な運動習慣
早歩きやゆっくり泳ぐなどの運動を定期的に行なうのが良い。

◎禁煙
喫煙習慣は、何よりも腎臓の敵。

◎定期的な健康診断
血液検査で「血清クレアチニン値」が高めに出たら、医師に相談を。

    

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